042-701-1871
対応時間
平日 10時~17時00分
定休日
土・日・祝日

遺言書の検認とは?必要性や申立ての流れを弁護士が解説/井上雅彦法律事務所

井上雅彦法律事務所 > 相続 > 遺言書の検認とは?必要性や申立ての流れを弁護士が解説

遺言書の検認とは?必要性や申立ての流れを弁護士が解説

自宅で見つかった自筆証書遺言などの遺言書が見つかった場合、家庭裁判所で「検認」の手続を行う必要があります。

今回は遺言書の検認の必要性や申立ての流れなどを解説していきたいと思います。

遺言書の検認を行う必要性

自筆証書遺言などを家庭裁判所で「検認」する目的として、遺言書の偽造や変造を防ぐとともに、遺言内容の存在と形式を公的に確認することが挙げられます。

一部の遺言書は、検認を経ないと効力が認められません。相続人全員に遺言書の存在を知らせ、後の紛争を防止するためにも重要です。

ただし、検認は遺言の有効性自体を判断するものではありません。

検認が必要ない遺言書

すべての遺言書の種類で検認の対象となるわけではありません。

公正証書遺言は、公証人のもとで作成されており、既にその存在と内容が公的に証明されているため、家庭裁判所での検認手続きは不要とされています。

また、自筆証書遺言でも法務局の保管制度を利用している場合には、検認の手続きが不要です。

遺言書の検認の申立ての流れ

家庭裁判所で遺言書の検認の申立ての流れは以下のとおりです。

検認の申立てに必要な書類を準備する

遺言書の検認を申立ては、遺言書を保管していたひとや発見した相続人が行います。

申立てに必要な書類は、以下のとおりです。

 

  • 検認申立書
  • 遺言書の原本
  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 申立人の住民票

 

上記の他にも状況によって必要になる書類もあります。

家庭裁判所への申立て

申立てに必要な書類をそろえたら、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に申し立てます。

申立費用としては、800円分の収入印紙と切手が必要です。

検認期日の通知と出席

家庭裁判所は、検認の申し立てを受けると、相続人全員に検認期日の通知を送付します。

検認期日当日は遺言書を開封し、相続人は同席の上、内容や形式を確認し、検認完了したら、検認済証明書が発行されます。

この証明書によって、遺言の内容に基づいた相続登記や預貯金の解約などの手続きができるようになります。

まとめ

今回は遺言書の検認とはなにか、また簡単な手続きの流れについて解説していきました。

自宅などで見つかった遺言書は、検認がないとその効力を対外的に発揮することができません。

ただし、検認はあくまで遺言書が存在していることを示す手続きであり、内容が各相続人の権利を侵害していないなどを証明するものではありません。

遺言に関して相続トラブルになりそうな場合には、弁護士への相談を検討してみてください。

井上雅彦法律事務所が提供する基礎知識

  • 相続手続の流れを分かりや...

    身近な方が亡くなった時に発生するのが相続の問題です。遺産相続に関しては、想像以上に手続期間が短く、しっかりと対応していか...

  • 債務整理中でも生活保護の...

    借金を抱えているうえ、収入も少なく、日常生活を行っていくことが困難である場合、債務整理と生活保護という2つの手段による救...

  • 厚木市の債務整理は弁護士...

    借金が大幅に膨れ上がり、返済が困難な状況に陥った場合、債務整理によって返済額を免除又は減額することができます。債務整理は...

  • 逸失利益とは?計算方法や...

    交通事故等で死亡した場合や後遺症が残った場合、その後の収入がすべてなくなってしまうことや長い期間得られないことになります...

  • 遺産分割協議とは

    ■遺産分割協議とは遺産分割協議とは、相続財産を誰がどれだけ引き継ぐのかについての、相続人間での話し合いを指します。&nb...

  • 成年後見制度とは

    例えば、認知症等により判断能力が低下している人は、遺産分割協議や相続放棄にあたって正常な判断のもと手続きを進めていくこと...

  • 婚姻費用分担請求

    「婚姻費用」とは、ご夫婦や未成年の子供といったご家族が、その収入や社会的地位に応じて、社会生活を維持するために必要となる...

  • 医療過誤

    「医療過誤」を理解するためには、まず「医療事故」について知っておく必要があります。医療事故とは、医療行為に関連して起きて...

  • 遺留分侵害額請求の期限は...

    相続の際、相続財産の帰趨を決定するには、各相続人の遺留分を侵害しないように相続内容を決定する必要があります。しかしながら...

  • 相続放棄ができないケース...

    相続が発生し、被相続人の借金など負の財産が多い場合などでは、こうした財産を引き継がないために相続放棄を行うことがあります...

よく検索されるキーワード

代表弁護士紹介 「 一期一会 」

井上弁護士の写真
代表弁護士
井上雅彦(いのうえ まさひこ)
ご挨拶

ひとつひとつの出会いを大切にし、皆様が抱えている問題に対し、法律的見地から、よりよい解決ができるよう力を尽くしております。

お気軽にご相談下さい。

略歴

昭和41年生まれ

東京大学法学部 卒業

平成12年10月 神奈川県弁護士会登録

平成12年10月 井上雅彦法律事務所開設

平成25年 9月 東京地方税理士会登録

取扱い民事事件
  • 相続(遺産分割、遺留分減殺、遺言等)
  • 成年後見
  • 夫婦関係(離婚、親権、養育費、慰謝料、財産分与等)
  • 交通事故(物損、後遺症、死亡事故等)
  • 債務整理(任意整理、過払い請求、破産、個人再生等)
  • 不動産(家賃滞納、借地権等)
  • 医療過誤、契約書作成、契約書チェック
  • その他民事事件一般
沿革

平成12年10月 事務所を開設

平成17年6月 北口に事務所を移転

事務所概要

事務所紹介

当事務所は、小田急線相模大野駅徒歩1分の場所に位置しております。

ご来所される方は相模原市内を始め、町田市、小田急線沿線にお住まいの方など幅広い地域の方々から、ご相談、ご依頼をお受けしております。かつて依頼をお受けした方からのご紹介も多く、皆様より信頼をいただいております。最近の傾向としては、遺産分割、成年後見、交通事故、離婚等の事件の取扱いが増えております。

かかりつけのお医者様「ホームドクター」のように、法律のスペシャリスト「ホームローヤー」として皆様のお役に立つことができますようにと願っております 。

事務所名 井上雅彦法律事務所
代表者 弁護士 井上 雅彦
所在地 〒252-0303 神奈川県相模原市南区相模大野3-14-9 IL CIELO B・E号
アクセス 小田急線 相模大野駅 より徒歩1分
電話番号/FAX番号 042-701-1871 / 042-701-1813
営業時間 平日10:00-17:00
定休日 土曜・日曜・祝日
相模大野駅の看板

ページトップへ