ハラスメント(パワハラ・セクハラ)
職場でのハラスメントは、近年大きな問題となっています。その種類は大きく分けると以下の二つです。
■セクハラ
セクハラとは、相手の意に反する性的な言動のことで、職場においては、
①雇用上の何らかの利益を対価として性的な要求が行われるもの
②被害者に対して、発言等で性的屈辱感や嫌悪感を与えることにより、その職務の遂行や職場環境に悪影響を与えるもの
等があります。
職場でセクハラが起こった際には、加害者は当然に損害賠償義務を負いますが、会社に対しても損害賠償を請求できる可能性があります。会社には、雇用契約上の、社員の職場環境を整える義務や加害者である社員を監督する義務があり、それを怠ったといえる可能性があるからです。また、使用者責任を追及する、という考え方もあり得ます。
■パワハラ
パワハラとは、セクハラとは異なり、明確な定義はされていません。近年では、職場において行われる人権侵害行為であるとの認識が強まってきています。
職場でのパワハラは、使用者や上司が行うものなど、様々ありますが、セクハラと同様に加害者は損害賠償義務を負います。使用者の意思で行われた場合や、上司の命令によって行われた場合には、使用者責任を問える可能性もあります。したがって、セクハラ同様会社に対して損害賠償請求をできる可能性があります。
もっとも、パワハラは、指導・業務命令等との見分けが困難であり、主観的な判断が入る、陰湿なやり方がなされる等、セクハラに比べて違法性の判断が難しいと言われています。
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